すだまの足跡

技術と社会を考えたい理系大学院生が残したいつかの足跡。

2019-01-01から1年間の記事一覧

容量不足を回避する

漫画『ハンターハンター』を読んだことある方は、カストロってキャラクターがいたのを覚えてるでしょうか。念能力の概念が登場する天空闘技場編で、自らの分身(ダブル)を作り出す技を武器にヒソカに戦いを挑んだものの、ヒソカの多彩な念能力に翻弄され、…

知と無知の功罪

日本は自己肯定感の低い国だとよく言われます。例えば、2014年に内閣府が行った調査によれば、「自分自身に満足している」若者の割合は、アメリカやヨーロッパ諸国が軒並み8割程度のスコアを出す一方で、日本は5割にも満たないといいます。かくいう筆者も、…

「2位じゃダメなんですか」は間違ってなかった

「2位じゃダメなんでしょうか?」 民主党政権時代の事業仕分けで蓮舫議員を一躍有名人にしたこの発言。 恥ずかしながらごく最近までこれを、科学技術研究の重要さを過小評価する政府の当時の姿勢を象徴するものと思っていました。 でも違うんですね。 もは…

【本の新結合 #3】 論理は「わたし」を描けるか?

畑違いの2冊を取り上げてはまとめて紹介する「本の新結合」コーナーです。 前回から既に方向性がおかしくなってきた気がしますが、気にせずどんどんいきましょう。 ところで先日、「本の神様」こと井狩春夫さんの書評本を読んだのですが、本を語る際の井狩…

音楽のハナシ 渋さ知らズ「Naadam」

たまに聞く曲に、渋さ知らズという音楽集団のNaadamという曲があります。 渋さ知らズはジャズを中心とした音楽を演奏する、メンバーが百名を超える超大規模なビッグバンドです。 金管、弦楽器、打楽器、ピアノから果てはテルミンまで演奏する楽器隊に加え、…

【本の新結合 #2】『血みどろ臓物ハイスクール』×『サークルクラッシャー亜紀』

畑違いの2冊の本に共通点を見出し、まとめて紹介していこうという「本の新結合」コーナーです。 前回はあまりにも真面目な長文記事になってしまったので、今回はそれを中和するかの如く、180度異なる方角へ思いっきり舵を切ってみたいと思います(下ネタ来…

【本の新結合#1】『イノベーションのジレンマ』×『科学革命の構造』

このブログで読書日記をやりたい、というの前々からの腹案だったのですが、どうも続く気が一切しない。どうせ三日坊主で終了するに違いない。セブンペイといい勝負である。 もっと続きそうな、面白いやり方はないかしらん。 という事で思いついたのがこちら…

これは感想ではない

ディスカバリー号はいまや、すらりと長い巨大なアレイとなり、前方の宇宙空間を覆いつくしていた。船体は光に照らせれて白く輝き、周囲に見える漆黒の闇と、現実味の無いコントラストを描いている。 ゆっくりと回転する船体の軸部分を目指し、ロープを伸ばす…