すだまの足跡

技術と社会を考えたい理系大学院生が残したいつかの足跡。

2018-01-01から1年間の記事一覧

自律的ことばの逆襲

先日、頭木弘樹著『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』を読んでいて、「言語隠蔽」という言葉に出会い、これが気になったので少し書きとめたいと思います。 まず、カフカが日記の中でそれについて示唆した部分を以下に孫引きします。 このところ、ぼくは自…

研究フロー再考

先日僕の研究分野の若手の会夏の学校に参加してきました。 集中講義形式で行われ、基本は先生の講義を一日中受けるようなスケジュールでしたが、ポスター発表の時間もあり、他大学の学生と議論することができました。自分と近い分野からも多くの学生が参加し…

とある戦争に関する手記

現在私の生きる世界では、二つの王朝の間で激しい戦争が勃発しています。 王朝が二つもあるなんて変なものです。両王朝ともに、お互いを排除しようと躍起になっています。 片方はダデアル朝と名乗っています。休日もスーツを着ているような堅苦しい連中です…

ブログタイトルについて

半ば直感的に決めたブログのタイトルですが、その由来についてちょっと書いてみます。 「魑魅の足跡」。魑魅(すだま)と読みます(追記: やっぱり読みにくいので「すだまの足跡」に変えました)。魑魅魍魎という言葉がありますが、魑魅(すだま・ちみ)は「…

Meetupに参戦

皆さん、悩みはありますか?僕にはあります。例えば最近研究に対するかつての情熱を失いかけており、当然というか、進捗がない。転出やらなんやらで居室には人が少なくなり、そして誰もいなくなったりするんじゃないかという様子で精神が荒むし、これはいか…

物忘れ

記憶力がない。 人の構成分子は一定周期で入れ替わるというが、それと一緒に記憶も捨て去られているのではないかと疑う勢いだ。「非使用のAppを取り除く」機能をオンにしたiPhoneに似て、奴はぼくが眼を放している隙に地図からLINEからどんどん削除していく…