すだまの足跡

技術と社会を考えたい理系大学院生が残したいつかの足跡。

とある戦争に関する手記

現在私の生きる世界では、二つの王朝の間で激しい戦争が勃発しています。

 

王朝が二つもあるなんて変なものです。両王朝ともに、お互いを排除しようと躍起になっています。

 

片方はダデアル朝と名乗っています。休日もスーツを着ているような堅苦しい連中です。いつも皺のよった息の詰まる渋面を顔に張り付けていますが、たまに見せる独特のユーモアセンスが人民の間で好評を博しています。

 

もう片方はデスマス朝を名乗ります。物腰柔らか、懇切丁寧な治世で、人民からの評価はダデアル朝に負けていません。何でも要領よくこなすジェネラリスト集団ですが、保守的な傾向が強く、斬新な試みに対しては無言の圧力をかけてきます。

 

まあお互い仲良くしましょうよ、というのが私の意見なのですが、私の生きる世界の基本原理がそれを良しとしないようなので、今日も争いは続きます。

 

現在各地で局所的な衝突が発生しているようです。今のところデスマス朝が優勢であると今朝の新聞は報じていましたが、状況は刻一刻と変化しており、影響を直接受ける我々人民としてはたまったものではない。

 

ってほら、どうやら戦況が変化したようだ。せめてひと仕事終わるまで待っていて欲しいのだが、向こうはそんな些細な事柄に構っていられないようである。

 

まったく、いつまでもこんな調子では記事の投稿もままならない。一個前の記事に関しては、執筆半ばで突然主導権を取り戻したデスマス朝の役人に検閲され、と思ったらダデアル朝の役人がまたぬっと背後から現れ、何度も書きなおす羽目になりました。

 

戦局が安定するまでは、文章がふらふらするかもしれませんが、これから安定した書き方を見つけていきたいと思う。