すだまの足跡

技術と社会を考えたい理系大学院生が残したいつかの足跡。

メモ

容量不足を回避する

漫画『ハンターハンター』を読んだことある方は、カストロってキャラクターがいたのを覚えてるでしょうか。念能力の概念が登場する天空闘技場編で、自らの分身(ダブル)を作り出す技を武器にヒソカに戦いを挑んだものの、ヒソカの多彩な念能力に翻弄され、…

知と無知の功罪

日本は自己肯定感の低い国だとよく言われます。例えば、2014年に内閣府が行った調査によれば、「自分自身に満足している」若者の割合は、アメリカやヨーロッパ諸国が軒並み8割程度のスコアを出す一方で、日本は5割にも満たないといいます。かくいう筆者も、…

「2位じゃダメなんですか」は間違ってなかった

「2位じゃダメなんでしょうか?」 民主党政権時代の事業仕分けで蓮舫議員を一躍有名人にしたこの発言。 恥ずかしながらごく最近までこれを、科学技術研究の重要さを過小評価する政府の当時の姿勢を象徴するものと思っていました。 でも違うんですね。 もは…

自律的ことばの逆襲

先日、頭木弘樹著『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』を読んでいて、「言語隠蔽」という言葉に出会い、これが気になったので少し書きとめたいと思います。 まず、カフカが日記の中でそれについて示唆した部分を以下に孫引きします。 このところ、ぼくは自…

とある戦争に関する手記

現在私の生きる世界では、二つの王朝の間で激しい戦争が勃発しています。 王朝が二つもあるなんて変なものです。両王朝ともに、お互いを排除しようと躍起になっています。 片方はダデアル朝と名乗っています。休日もスーツを着ているような堅苦しい連中です…