すだまの足跡

技術と社会を考えたい理系大学院生が残したいつかの足跡。

Meetupに参戦

皆さん、悩みはありますか?僕にはあります。例えば最近研究に対するかつての情熱を失いかけており、当然というか、進捗がない。転出やらなんやらで居室には人が少なくなり、そして誰もいなくなったりするんじゃないかという様子で精神が荒むし、これはいかん、「そうだ、社会 出よう。」と思い立って申し込んだインターンには選考で落ちまくるし、一体僕の人生これからどうなっちゃうのだ、おしえてアルムのもみの木よ。

 

・・・は!

しまったダークサイドが少々漏れてしまった。違う違う、そういうことを言いたかったんじゃなく、冒頭で言いたかった悩みは例えばこうである。

 

英語を喋る機会がない。

 

これは最近少し困っていて、思い返してみれば学部時代の方がよほど機会に恵まれていた。留学生と日常的に会話していたし、授業中に英語で発表する機会もかなりあったから、特に意識しなくても多少の英語力は維持できていたと思う。これが大学院に進学して研究室にこもるようになってから、英語を使う機会がかなり減ってしまった。だって日本語通じるし。

 

体感としては英会話能力というのは某フレンドパークのフラッシュザウルスのポンプ役みたいなものであり(たぶん僕には比喩の才能がない)、継続的に使わないとどんどん衰えていく。何とかしたい。

 

そこで先日試しに、Meetupというアプリを使って国際交流のイベントに参加してきた。Meetupとは共通の趣味を持つ人たちのコミュニティを簡単に運営することができるプラットフォームサービスで、プログラミングで言うところのconnpassに近い。出会い系ではない。

 

本来は国際交流を意図したサービスではないが、ユーザーに外国人が多いので、日本で使うと必然的に国際色が強くなる。僕はアメリカ短期留学の際に現地のポスドクさんに教えてもらい、日本人コミュニティ探しに活用していた。

 

国際交流で何をするのかというと、まあ多様な国々の人々が集まってご飯を食べたり、議論したり、遊びに出かけたりする。僕が参加したのは、みんなでお台場の花火を見に行こうという企画だった。80人近く集まる大きなグループである。

 

ひとまず集合時間に浜松町駅に向かうと、外国人濃度の高い集団が改札前にいるのですぐに分かった。日本人と外国人の比率は1:1程度とどこかに書いてあったが、見た感じ日本人は少なく、実際の比率は3:1といったところだと感じた。ここにきて若干気後れしそうになるが、頑張って近くの集団に混ざって会話をする。

 

すると、僕が日本人だということを見て取ったのか、相手が日本語で話しかけてきてくれた。え、ああ、こんにちは、はじめまして。

 

そうか、そりゃ海外から来た人だって、日本に何年も住んでいれば日本語も堪能になる道理である。ほぼ英語オンリーの環境に飛び込もうと思っていたので少し面食らったが、向こうはITエンジニアとして日本に数年滞在している人たちだった。いい人たちでした。

 

そのまま適当に周りの人と喋りながら船に乗ってお台場に上陸し、花火の見物場所を確保する。船上ですでにビール缶を手に持っている人もちらほら。公共の場所で気兼ねなく飲めるのは、海外からきた人にとっては嬉しいのだろう。

 

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到着後はかなり時間が余ったので、近くのパレットタウンまで散歩しに行った。タウン内をうろうろし、観覧車にも乗った。人生で二回目の観覧車。あと英語も頑張って話した。当初の目的はまだ脳内に残存している。

 

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その後、少々時間をつぶしすぎたので早足で元の場所に戻って花火を見物した。僕はお台場の花火を初めて見たのだが、空に広がった球が片側から徐々に消えていくように見えるものや、時間差で明るくなる花火など、見ていて楽しい花火が多くて歓声があちこちで上がっていた。

 

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という訳で、英語力を鍛えるために参戦した今回のイベントだったが、割と日本語話者が多く、そこで固まってしまいがちなのと、英語がいまいち出てこない状態でネイティブたちのノリについていくのはちょっとしんどかったので、言語に焦点をあてるならば、より言語交換を中心に掲げた集まりに参加するのがよいかもしれない。

 

しかしもちろん、英語を話すチャンスはその気になればいくらでもあるし、なにより、少し手を伸ばせばこんな交流の場があるんだと知ることができたのが良かった。集まっていた人たちも、中国、韓国、マレーシア、インド、ノルウェイアメリカ、オーストラリア・・・など、様々なバックグラウンドを持っていて、知らない文化を知る良い機会だ。それに何かと悩むことが多いこの頃、新しく出会う人たちと会話することは、いいリフレッシュになった。また参加したい。